はじめに

皆さんこんにちは。いつもFPオフィス「ライフデザイン」のブログをお読み頂きありがとうございます。今年はからコロナ禍でご実家へお帰りになれない方も多くいらっしゃると思います。このような時こそ、ご自宅でゆっくり過ごしながら、年間収支や資産の棚卸をしてはいかがでしょうか。今回は棚卸の仕方を詳しく解説します。

なぜ年間収支や資産の棚卸が必要か

1年間のお金の出入りを把握して、現在の資産がどのくらいか把握することが、将来の家計を健全にします。そのために、1年に一度、この年末年始に行うと効果があります。さらに、今年だけでなく来年も続けて行くことで、収支資産の動きが把握できるので、目標を設定している場合は進捗度を測ることが出来るのです。

年間収支と資産は・・

収入はどのくらい

今年一年、赤字だったのか黒字だったのかを把握するだけでもずいぶん違います。まずは収入の把握から始めますが、これは比較的簡単ですよね。給料や収入の合計をすればいいわけです。この際、ボーナスも含めて計算しましょう。また、年間の総収入を把握したら、税金や社会保険料を引いた額を求めるわけですが、結構大変なので、ざっくり総収入に0.75を掛けて、年間の手取り額を計算しましょう。そして手取り収入総収入を12で割って月の収入平均を出すことも忘れないようにしましょう。

次に、支出です

これは結構厄介です。年間どのくらい使っているかを把握するのは家計簿を正確につけていないとほぼ無理です。じゃあどうすればいいんでしょうか。それは今年の貯金額を確認しましょう。ざっくり言うと、年間手取り額から貯金額を引いたのが年間支出額です。そして、収入と同じく年間支出額を12で割って月の平均支出額を出すことも忘れないようにしましょう。

収支と支出のバランス

今回の年間収支や資産の棚卸は今年だけでは完結しません。来年に向けての準備と考えてください。今年の手帳の最後に、簡単で結構ですので書き出して下さい。

まずは、収入と支出のバランスを見てみましょう。貯金額が今年ゼロの場合は、今まで貯めてきたお金を使っている可能性があります。まず、貯金を10万でも20万でもするようにしましょう。

今はお給料が銀行振り込みなので、お金の感覚がつかみにくくなっています。思い切って、給料が支払われた場合、全額を引き下ろして、まずはお金の区分をしましょう。月々1万円でもいいので貯金に回すお金を作りましょう。そしてカードなどを使ってる場合も分かりにくいのでカードの請求書が来るたびに引き落とし口座にお金を預け入れしましょう。

このようにすることで、いくら使っているのか、実感が湧くようになります。キャシュレスは便利ですので活用するのは良いですが、口座への入金は現金で自ら行うことが、支出の実際感覚を付けて、支出を減らす方法でもあるのです。

資産の総額を計算しましょう

貯金や株式などに分けて、計算しましょう。株式などは昨年の大納会の価格で評価しましょう。保険については、現金化に制約を受けますので将来の資産としましょう。また、 資産には自宅や車その他美術品などありますが、その評価は別にしておきましょう。よく、家などの資産も計算にいれる方がいますが、今回の目的は家計の健全化ですので、すぐに現金化可能なものに限って計算しましょう先に行った収支がプラスであれば資産が増え、マイナスなら資産は減っているのです。

年間収支や資産の棚卸と目標

それぞれのご家計には、目標があると思います。家を購入しようとか、子どもたちの教育費や海外旅行の代金を貯めようなどです。もし、目標を持っていなければ、この機会に目標を子どもたちも入れて家族全員で、相談しましょう。
目標があれば、棚卸の結果はその目標への進捗具合を測る目安となります。楽しくなりますよね。

まとめ

年間収支や資産の棚卸の仕方を見て来ましたが、将来の目標があれば効果的に出来ますよね。棚卸自体が実は目標への進捗度合いを示してくれるのです。楽しくなると、1年に一回ではなく、半年に1回、3ケ月に一回したくなりますよね。楽しくなれば、家計の健全化が図れて、目標に近づくことになります。是非とも楽しく棚卸をして下さいね。

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