1.はじめに
いつもFPオフィス「ライフデザイン」のブログをお読み頂きありがとうございます。シングルファミリーとして日々生活していると、「お金が足りるだろうか」「将来の教育費をどう準備したらいいのか」といった不安を抱える方は少なくありません。
その第一歩となるのが「家計簿」です。家計簿は単なる支出の記録ではなく、安心と自立を支える道しるべになります。今回は、シングルファミリーに特化した家計簿のつけ方を解説します。
2.家計簿をつける目的を明確にする
家計簿は「何にいくら使ったか」を知るだけでなく、お金の流れを把握し、不安を減らすツールです。目的を次のように設定すると効果的です。
・安心感を得る:支出と収入のバランスを見える化して不安を軽減。
・教育費や老後資金の準備:長期的な目標に向けた貯蓄を可能にする。
・制度を最大限に活用:児童扶養手当や医療費助成などの支援と家計をリンク。
3.シンプルで続けやすい方法を選ぶ
忙しいシングルファミリーにとって、家計簿は「続けられること」が最優先です。
方法の例
・ノート家計簿:手書きで項目を記録。書くことで意識が高まる。
・エクセル・スプレッドシート:自動計算機能を活用できる。
・家計簿アプリ:レシート読み取りや銀行口座連携で時短。
大事なのは「自分に合う方法」を見つけることです。
4.基本は「収入・固定費・変動費・特別費」
家計簿を難しく考える必要はありません。まずは4つの分類に分けてみましょう。
①収入:給与、児童扶養手当、児童手当、養育費、副収入など
②固定費:家賃、水道光熱費、保険料、通信費、学費など
③変動費:食費、日用品、交通費、娯楽費など
④特別費:入学金、旅行費、冠婚葬祭など不定期の支出
この形に整理すれば、「どこにお金がかかっているか」がすぐ見えてきます。
5.児童扶養手当・助成金も収入に組み込む
強調したいのは、公的支援を家計に組み込むことです。
・児童扶養手当(所得制限あり)
・児童手当
・ひとり親家庭等医療費助成
・就学援助制度
・水道料金・JR通勤定期の割引
これらを「臨時収入」として扱うのではなく、「安定した家計の一部」として管理することで、計画的に使えるようになります。
6.先取り貯蓄の仕組みを作る
家計簿をつけるだけでは、お金は貯まりません。収入が入ったら、まず貯蓄を取り分ける仕組みを作りましょう。
・教育資金:子ども1人あたり月5,000~10,000円を目安に積立NISAや学資保険へ
・生活防衛資金:生活費3~6か月分を普通預金に確保
・老後資金:iDeCoなどの税制優遇制度を活用
無理に大きな金額を設定せず「続けられる金額」を優先するのがコツです。
7. 毎月の「振り返り」を習慣にする
家計簿はつけっぱなしでは意味がありません。
・今月は食費が予算を超えていないか
・手当を受給した分をしっかり貯蓄に回せたか
・予期せぬ支出にどう対応したか
を振り返り、「来月はどう改善するか」を考えることが大切です。
8. 子どもと一緒にお金の管理を学ぶ
子どもにとっても、家計の話は良い学びになります。
・おこづかい帳を一緒につける
・特別な支出(旅行や誕生日プレゼント)の計画を共有する
・「使う」「貯める」「分ける」の考え方を教える
これにより、子どもの金銭感覚も養われます。
9.罪悪感や不安を減らす工夫
家計簿をつけることで「支出が多すぎる」と落ち込むこともあります。
そんなときは、できていることに目を向けることが大事です。
・1か月間、家計簿を続けられた
・教育費の積立を始められた
・支出の中で「減らせた項目」が見えた
こうした小さな成功を積み重ねることで、不安は次第に軽くなります。
10.まとめ
シングルファミリーにとって家計簿は、単なるお金の記録ではなく、安心と未来の設計図です。
・シンプルな分類でOK
・公的支援を収入に組み込む
・先取り貯蓄を習慣にする
・毎月振り返りをして改善する
・子どもと一緒にお金を学ぶ
この流れを回すことで、無理なく家計を安定させ、未来への不安を和らげることができます。
※特別に、シングルファミリーの方には家計相談など60分間のご相談を無料でお受けいたします。
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FPオフィス「ライフデザイン」 山田
