はじめに

いつもFPオフィス「ライフデザイン」のブログをお読み頂き、ありがとうございます。今回はフリーランサーの方の老後資金の作り方についてです。サラリーマンは国民年金と厚生年金の2階建ての年金が準備されていますが、フリーランサーの方は、国民年金の1階部分のみです。そのため、2階部分を準備するために色々な制度があります。今回はこの制度をご紹介しながら、どのように老後の資金を準備するか解説します。

サラリーマンの方の老後の生活費の確保は?

フリーランサーの方は自由に仕事ができる反面、老後が気になる方もいらっしゃることと思います。しかし、老後の面から見ると、フリーランサーの方の魅力は、定年がないことですね。元気で生涯現役で働かれるなら、老後の心配はいりませんよね。サラリーマンはどうしても年齢が制限され、定年以後は年金が生活の支えになります。

サラリーマンも実は厚生年金という貯金をしている

実はサラリーマンは厚生年金に入り、毎月、給料天引きで18.3%(個人分と企業分)の貯金をしているのと同じなのです。例えば生涯の給与平均が50万円の人を例にすると、40年間保険料を払い続けると、50万円×0.183×12ケ月×40年=4,392万円を国に貯金したことになります。しかし、この貯金の半分は企業が負担してくれてます。したがって、会社に雇用されている人は、この金額の半分の2196万円(年間55万円、月4.6万円)を払ったことになります。

これを19年(65歳~84歳:日本人の男女合わせた平均年齢)までに取り崩すと、ひと月9.6万円となります。しかし、実際の年金(厚生年金)は131.5万円となりひと月11万円となり、この年金が一生涯支給されます。

老齢の年金(個人の支払い分)だけを比較すると、65歳以降24年間(平均寿命)に関しても年金の方がは貯金した場合よりお得になりますが、年金の制度には障害年金、遺族年金の仕組みもありますので、全体としては有用な制度だと思います。

ここで、強調したいのは、フリーランスの方も継続して貯金をすれば、十分に老後の費用を作ることが出来るということです。年金は老後しか使えませんが、貯金は必要になればいつでも使えるので大変に便利ですよね。

どのくらいの金額を目指せばよいのか

それでは、老後例えば65歳以降90歳くらいまでどの位のお金があれば良いのでしょうか?総務省の調査によると、高齢者夫婦の世帯支出額は平均26万円だそうです。ですので、26万円×12か月×25年=7,800万円になります。結構な金額ですよね。取り合えずは、この7,800万円を目指しましょう。

フリーランスの方が老後資金7800万円を年金を含め準備するには

フリーランスの方の老後資金を考えるために、ご主人がフリーランス、奥様が専業主婦としましょう。ご主人と奥様は、国民年金の第1号被保険者となり、65歳以上では老齢基礎年金(国民年金制度)が支給されます。満額ですと約78万円が支給されます。婦では156万円、これを25年(65歳~90歳)もらい続けると、3,900万円になります。丁度、7,800万円の半分を準備できました。

年金を上乗せするのはどうすればいいのでしょうか。次にご紹介する公的年金は上乗せした場合は生涯続きますので、お得な制度ですので、是非とも活用して下さい。

フリーランサーの方が準備できる上乗せ公的年金とは?

ここでは、終身年金の付加年金と国民年金基金をご紹介します。
①付加年金
掛け金:400円/月
給付額:200円×掛け金を納めた月数
この付加年金はお得な年金として有名ですが、もらえる金額は少ないです。
例えば40年(480か月)のフルに支払うと、400円×480か月=192,000円となり、もらえる年金額は200×480か月=96,000円です。2年以上年金を貰えばもとが取れる大変お得な年金ですが、もらえる金額が少ないので、月々の基礎年金の不足分を補うには少し残念な感じです。

②国民年金基金
これは、基礎年金の上乗せとして、付加年金に相当する給付を行うためのもので、付加年金を掛けた方は加入できません。掛け金によって年金額も変わり、最大68,000円/月の掛け金となります。1口目と2口目以降では掛け金の仕組みが違い、少し分かりにくいかもしれません。
一例をお示しすると、30歳で1口目B型、2口目以降をB型×12口とすると、60歳まで毎月67,550円、年81.1万円/年の掛け金で、65歳から終身で約172万円/年の金額が給付されます。

年間172万円の年金を25年貰うと・・4300万円となり、国民年金と合わせると8200万円となり目標の7,800万円を超えます。国民年金機構のURLを貼りますので、ご興味のある方はご覧下さい。
https://www.npfa.or.jp/

老後のお金の準備は厚生年金がなくても、国民年金と国民年金基金の終身年金で準備できますね!

さらにプラスの老後資金を準備するためには?

小規模企業共済と確定拠出年金の個人型(iDeCo)

「小規模企業共済」・・あまり聞いたことのない名前ですよね。この制度の所管は中小企業庁で、国民年金、厚生年金、iDeCoを所掌している厚生労働省とは違います。法律が違うのでフルに併用できます。国民年金基金とiDeCoも併用で来ますが、掛け金は合わせて68,000円/月までです。

①小規模企業共済・・貯蓄・貯金するより断然お得
小規模企業とは・・フリーランサーなどの個人事業の方の退職金制度です。もちろん、掛け金は所得控除されます。この制度に加入して、月に1万円ずつ掛け、20年間続けると支払い金額は240万円を掛けた計算になります。この時点で、もし、事業を廃業すると278万円の共済金がもらえます。この利回りはざっくりと、0.8%/年となりかなりの良い利回りになりますよね。

でも、廃業などによらない、任意解約をする場合は20年未満だと元本割れしますので、注意が必要です。
退職金準備制度なので、一生涯もらえることはありませんが、もし、毎月満額(7万円)を20年間掛けると、ざっくりですが2000万円(掛け金1,680万円)の退職金が準備できます。銀行等に貯蓄するよりは利回りが断然いいですよね。加入をご希望の方は、近くの商工会や金融機関へお尋ねください。
詳しく知らいた方は  http://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/index.html

②確定拠出年金の個人型(iDeCo)
この言葉はよく聞きますよね。確定拠出年金は、今までご紹介してきた制度とは大きく違い、加入の申込、掛金の拠出、掛金の運用の全てを自分で行い、掛金とその運用益との合計額を上限に給付を受け取るという、全てが自己責任の年金です。したがって、注意点としてはリスクを背負いながら運用を行うため、元本割れもあります。

また、掛け金は所得控除され、運用益にも課税されませんので、節税効果もあります。
確定拠出年金には個人型(iDeCo)とは別に、企業型の制度もあり、企業が掛け金を拠出し、個人が運用の指示を出すものもあります。
掛け金は、国民年金基金と合わせて最大68,000円/月で、自分の裁量で運用するため元本割れもありますが、2~3%くらいの運用も可能だと思います。このように、個人の責任で資産を運用するので、ある程度の資産運用の知識が必要です。
ご興味のある方は、以下から厚生労働省のHPをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html

まとめ

以上、フリーランサーの方の老後の資金作りを見て来ました。工夫次第でお得で有利な資金作りが可能です。是非とも、色々な制度を活用して資金作りのプランニングをして下さいね。

老後の資金準備にお悩みの方は、FPオフィス「ライフデザイン」にお任せ下さい。丁寧にご事情を伺いながら、お客様に合ったプランを提案いたします。

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