はじめに
さて、大好きな人と結婚して、新しく2人の人生をスタートさせたご夫妻。今後の人生で、どんなことが待ち受け、平均どのくらいお金が掛かるの?そしてどうやって準備するのでしょうか?出産費用、教育費用、住宅費用、老後の費用を見てみましょう。
最初のライフイベントは・・出産
最初のライフイベントは出産でしょうか・・総額は出産費用は平均約51万円「 国民健康保険中央会 平成28年度」だそうです。
それでは、健康保険からどのくらい貰えるのか・・出産育児一時金、家族出産育児一時金として22週以降であれば40.4万円が支給されます。平均には足らないですが、かなりの金額もらえますよね。
また、出産には医療費としての適用がありませんが、切迫早産など治療、入院などをすれば医療費適用となり、3割負担ですみ、さらに高額療養費としても対象となります。
2番目のライフイベントは教育費について
以下に公立と私立に分けて必要な教育費の平均をまとめてみました。
公 立 | 私 立 | |
幼稚園(3年間) | 70万円 | 145万円 |
小学校(6年間) | 193万円 | 917万円 |
中学校(3年間) | 144万円 | 398万円 |
高校(3年間) | 135万円 | 312万円 |
国 立 | 私立文 | 私立理 | |
大学(4年間) | 243万円 | 390万円 | 531万円 |
(塾の費用を含む、文科省「平成26年度子供の学習費調査」)
幼稚園から全部を公立でも790万円、一方、ずーと私立では2200~2300万円が必要です。
どやって、教育費を準備するのでしょうか?
①まずは、10月から始まる教育の無償化から見てみましょう
3~5歳のお子さんは基本すべて所得制限なしで無償化(一部制約あり)されます。
・幼稚園:月額25,700円まで無料
・保育園等:認定・・すべて無料
認定外・・月額37,000円まで補助:「保育が必要とされる家庭」
☆0~2歳は住民税非課税世帯(年収255万円:モデル世帯)が対象
・保育園等:認定・・無料
認定外・・月額42,000円まで補助
②次は児童手当の貯蓄です(お子さん毎に通帳を作りましょう)
児童手当は以下の表のようになっています。
児童手当 | 960万円以上 (モデル世帯) | |
3歳未満 | 15,000円 | 5,000円 |
3歳~小学校 (1,2子) | 10,000円 | |
3歳~小学校 (3子以上) | 15,000円 | |
中学生 | 10,000円 |
もし、中学校まで児童手当を貯蓄すると・・ぼぼ200万円で、結構な金額になります。
高校から私立で大学が文系の場合は約1100万円のお金が必要になります。この金額を高校までに準備するとなると・・児童手当の積み立てが200万円なので、約900万円を中学終了(15年間)までに貯めれば良いですよね。そのためには毎月5万円の貯金が必要となります。
貯金の方法は、学資保険でも良いですし、会社などの源泉徴収の定期積立もいいでしょう。学資保険は返戻金率の高い商品を選ぶことが大切です。
この他に、奨学金や教育ローン、祖父母からの教育資金の一括贈与1500万円まで非課税になる制度も活用してライフイベント(教育費)に備えて頂けてたらと思います。
3番目のライフイベントは住宅購入費について
住宅購入はとても大きなライフイベントです。住宅購入費の平均は、建売で約3340万円、マンションで4270万円です。「2016年フラット35利用者調査」
住宅を購入する際は、住宅ローンを組むのが一般的ですよね。それでは、マンション4270万円をフルに借りるとしたら、どのくらい毎月払うのでしょうか・・フラット35で1.2%、35年でシミュレーションすると月々125000円の返済が必要になります。どうでしょうか?毎月125000円・・都内で賃貸を借りている方にはこの金額を支払っている人もいると思います。
無理なく返せるローンの支払い金額は・・一般的に「現在の家賃」-「購入後の維持経費など」となります。ですので、維持経費も考慮して「無理なく返せる支払い金額」を算出して下さいね。
その他、ライフイベント(住宅購入)に「すまい給付金」(年収510万円以下)、住宅ローン減税、親御さんなどからの資金援助も活用しましょう。親御さんからの資金提供としての非課税枠は・・
非課税限度額は・・
消費税8%・・平成28年1月~32年3月
省エネ等住宅・・1,200万円、左記以外の住宅・・700万円
消費税10%・・平成31年4月~32年3月
省エネ等住宅・・3,000万円、左記以外の住宅・・2,500万円
と色々なお得な制度がありますので、ご活用して頂ければと思います。
最後のライフイベントは老後の生活費・・
ゆとりある生活費は約35万円/月で、平均の費用は約26万円/月となります(「生活保険文化センター」、総務省「家計調査年報」)一方年金は、国民年金が満額で約78万円、厚生年金は平均給与と加入年数により算定します。
夫と専業主婦 | 共稼ぎ | |
年金額 | 22.2万円 | 27.0万円 |
年金額は国民年金と厚生年金の合計です。
そうすると、平均的な暮らしでは3.8万円、ゆとりある場合は12.8万円が月々不足します。
平均的な場合は、年間45.6万円不足し、30年後(95歳では)1368万円不足します。
また、ゆとりある生活では年間153.6万円不足し、30年後(95歳)4608万円不足します。
平均的な暮らしを維持するには、65歳の時に1400万円あれば何とかなる計算になります。
したがって、多めに見て約2000万円を65歳までに老後の資金として貯蓄することでライフイベント(老後)を安心して過ごすことができると思います。
まとめ
結婚されて、今後の人生をご一緒に歩みだすお二人は幸せ一杯と思いますが、時々、将来のマネープランについてライフイベントを確認しながら、ご相談されるのも良いかと思います。
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