どうしても教育費が準備できない時は・・

教育費は事前に児童手当などを積み立てておくのが基本ですが、どうしても目標に達しない場合がありますよね。その際は奨学金や教育(公的、民間)ローンの活用も選択肢に上がります。

検討する順番は?

まずは奨学金。所得条件などが合わない時は、公的教育ローン、そして最後は民間教育ローンとい順番が一般的です。給付型でないタイプは借金になりますので、返済の見通しを立てつつ、計画的に利用することが大切です。

奨学金について

奨学金にはいくつかの種類があります。①日本学生支援機構の奨学金②地方自治体の奨学金制度③大学独自の奨学金制度

①日本学生支援機構の奨学金

3つの種類があり、第一種奨学金(無利子貸与)、第二種奨学金(有利子貸与)、給付奨学金です。

〇第一種奨学金(無利子貸与)は以下の通り(「日本学生支援機構の奨学金」HP)

 

 

 

 

 

 

 

〇第二種奨学金(有利子貸与)は以下の通り(「日本学生支援機構の奨学金」HP)

 

 

 

 

 

 

 

有利子の制度でも、最近は利子の年利がかなり低いです。
一例として・・
H30年度3月に貸与が終了した場合では、固定:0.14%、見直し:0.01%ということで、凄くお得ですよね。しかし、年度によって大きく違うので注意が必要です、例えば、H26年度の3月では固定が0.63%、見直しは0.1%です。

〇給付奨学金
経済的理由により進学が極めて困難な生徒が利用できる返済不要な奨学金。
・家計基準:住民税非課税家庭。生活保護世帯。児童養護施設入所者など
・学力:一定の学力要件を満たす。
・給付額:月2~4万円(国立私別や通学形態による)他の奨学金と併用も可能。https://www.jasso.go.jp/
日本学生支援機構HP

②地方自治体の奨学金制度
地方自治体によって違うので、HPなので確認をお願いします。
一例として
・足立区(東京都)
無利子のタイプだと、月額3.5万円~4.5万円、入学金20万円~30万円です。学生の条件は、成績優秀又は部活動等で秀でた学生が対象になります。
・神奈川県高等学校奨学金
月額1~4万円、世帯年収が800万円未満、無利子の場合は学力基準はなし。返還免除の場合は5段階評価で4.6以上と厳しめです。

③大学独自の奨学金制度
各大学独自で行っている奨学金制度で、貸与条件や金額は各大学によって異なる。最近では返済の必要がない「給付型」も増えている。

公的教育ローン

公的教育ローンでは、日本政策金融公庫の教育一般貸付がいわゆる「国の教育ローン」です。親が借り手となり、使える用途は幅広く、アパート家賃などにも使える。年中申し込みが可能で、申し込みから20日程度で入金される。詳細は以下の通り。「日本政策金融公庫HP」より

 

 

 

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html
日本政策金融公庫

民間教育ローン

銀行、ろうきん、JAなどがあるが、借入条件や借入金額の上限は、適用金利は取り扱い機関によって異なる。金利は最低では1.45%という機関もあるが、変動金利で将来、上昇する可能性がある。ただ、借入金額は1,000万円でもOK、すぐに入金されるなどのメリットもあるが、計画的に使用しないと後で大きな負債となるので注意が必要です。

まとめ

教育資金は、児童手当の積み立てが基本ですが、もし、準備できない場合は奨学金を利用するのが良いと思います。有利子でも驚くくらい金利が安く、借りやすくなっています。また、給付型(返済不要)の場合は、所得制限もあり学校の成績も良くないと難しいかもしれません。