住宅ローンの借り入れ金額は年収の何倍まで?
いつも「ライフデザイン」のブログをお読み頂きありがとうございます。憧れのマイホームを手に入れるのは夢ですよね。でも人生の中でも高額な買い物になります。現金でマイホームを変える方は多くはないと思います。普通は住宅ローンを組みますが、年収のどのくらいまでが適切なのでしょうか。わかりやすく丁寧に解説します。
住宅ローンの借入金額・・銀行は7倍から8倍を勧めますが
今、都心近郊では住宅価格が高騰しているため実際には年収の7倍から8倍の借入をする人もいます。一方、住宅ローン金利は35年固定が一定の条件下では0.68%(フラット35では1.110~1.870%)、変動金利も最低では0.45%と異常ともいえる水準にまで低下しています。住宅ローンの貸出残高を延ばしたいという銀行側の事情もあり、多額のローンを組みやすい状況です。
金融機関のホームページでは年収の8倍が借入可能額の目安と表示されていますが、年収600万円なら4800万円です。
住宅ローンの借入金額・・若い方は教育費も考慮して
4800万円を35年元利均等返済、35年固定金利1.110パーセントで借りると、月々の返済額は137,971円。0.68%ですと128,456 円となります。
手が届く気がしますが、でもお子さんがいる場合、高校と大学を私立にすると教育費と住宅ローンを合わせて最大年間250万円以上の支出増が予想されます。
奥さんがある程度の年収以上で働き続けない限り、250万以上の支出の支出増はとても対応できないのではないでしょうか。ですので、住宅ローンだけでは支出がそれほどではないと思っても、お子さんの教育費と合わせると現実的でないことが分かります。若い世代の方には、まだお子さんがいらっしゃらない場合があり、住宅ローンを組む時は、将来のお子さんの教育費も考え、支出の増大を考慮した住宅ローンを組む必要があります 。
住宅ローンの借入金額・・年収の5倍くらいが安心
そのように考えると年収の5倍程度が現実的な住宅ローンを借りる目安だと言えるでしょう 。仮に収入600万で年収の5倍だと仮定すると借入金額は3000万になり毎月の返済額は86,232 円となり、かなり余裕を持った返済になるでしょう。
しかし、都心近郊では相当の頭金を貯めないと年収の5倍内に収まらないのが現状です。5倍は無理であっても、せめて6倍までには止めたいものです。
住宅ローンの借入金額・・将来のライフプランを見据えて
もちろん、実際の家族構成やライフプランなどによって生活費などもそれぞれ違いますので一概に年収の何倍とはいえません。5~6倍はあくまでも一般的な話です。
借入金額を決めるときは住宅ローン以外にも生活費、教育費そして老後資金など将来に必要なお金を考慮した上で借入金を決めるようにしましょう。奥様がいつまで働くのか、子供は何人欲しいのかなど、希望するライフプランをしっかり立て優先順位を決めて、無理なく返せる適正な金額を借りるようにしましょう。
銀行が貸してくれる金額が、そのまま妥当な借入金額でないということを心に留めて、住宅ローンを借りるようにして下さい。
まとめ
憧れのマイホームを手に入れるのは夢ですよね。でも人生の中でも高額な買い物になり、多くの方は住宅ローンを組みますが、一般には借入金額は年収の5~6倍が適切と言われます。しかし、借入金額を決めるときは住宅ローン以外にも生活費、教育費そして老後資金など将来に必要なお金を考慮した上で借入金を決めるようにしましょう。
銀行が貸してくれる金額が、そのまま妥当な借入金額でないということを心に留めて、住宅ローンを借りるようにして下さい。