【老後資金】不足分も補える知っておくべき年金の話し!

 

はじめに

一口に年金といっても色々な種類があります。国からもらう「公的年金」、企業が独自に行なう「企業年金」、そして自分自身で年金を用意する「個人年金」。年金の話をする時は、どの年金の話題なのかをまず把握した方がいいですね。一番気になる、国からもらう「公的年金」について一緒に学んでいきましょう。

公的年金の種類

一般的に3つの種類がありましたが、共済年金は平成27年10月1日以降に受給権が発生する場合は、共済組合等の長期給付は厚生年金となりますので、基本的には国民年金と厚生年金になります。年金は2階建てで、一階部分が国民年金、2階部分が厚生年金です。

国民年金と厚生年金

名前の通り、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が対象で、外国人の方も入ります。別名、基礎年金とも言い、2階建ての基礎の部分だから「基礎年金」ですね。この基礎部分の年金の満額は約78万円です。加入している人は、給料が多くても少なくても同じ金額です。

厚生年金は2階部分で、これは会社に働いている人が保険料を掛けていて、実は会社が保険料の半分を負担しているのです。自営業の人が全額自己負担を考えると、すごくお得な制度ですよね。

保険料の負担の仕方

国民年金に入っている人は、1号~3号の3つに区分されています。まず、1号の方は自営業者の人で、自ら保険料を払っていて、国民年金だけに加入しています。保険料は約1.6万円で1号の人は、みなさん同じ金額です。

2号の方は会社員の人で、国民年金と厚生年金にも加入しており、1人で2つの制度に入っています。ですので、2つの制度から年金がもらえます。保険料はもらっているお給料が多くなれば多くの保険料を支払います。でも、国民年金から貰える部分は満額でも約78万円で、1号の人と同じです。ただ、2階部分の厚生年金は保険料を多く支払う人は、多くもらえます。ということは、現役時代に多くのお給料をもらっていた人は年金も多く厚生年金がもらえるのです。

最後は3号の方です。この人は会社員の妻(専業主婦)です。この人たちの保険料を払わなくても国民年金が3号となっていた年数の分に相当する国民年金がもらえ、満額はなんと約78万円で、1号の人と同じです。これは不公平な気がしますが、実は、厚生年金に入っている人たち皆で分割して負担してるのです。いわゆる内助の功を考慮した制度なのです。

年金額は?

年金額はどのくらいでしょうか、まずは、1号の方は、国民年金から支給され、40年加入して満額でも約78万円です。

2号の方は国民年金からの支給は満額だと78万円、厚生年金はお給料に伴う保険料と保険料を掛けた年数により違いますが、最大でも月額給料が62万円(毎月この金額より貰っても62万円とされる)、ボーナスは1回150万円(150万円以上貰っても150万円)です。例えば、月給62万円の人がボーナスを年2回をもらい続けると生涯の給与の平均が約87万円になり、40年(20歳から60歳)間保険料を払ったとすると、約306万円の年金になります。多い例を書きましたが、例えば生涯の平均給与が10万円だと40年で26.3万円、20万円だと52.6万円、30万円だと78.9万円、40万円だと105.2万円、50万円だと131.5万円です。

3号の方は、1号の方と同じで、満額で約78万円です

年金額の平均は?

やはり気になるのは平均ですよね。平成28年度 「厚生年金保険・国民年金事業の概況」平成29年12月厚生労働省年金局によると、28年度末で国民年金の平均が5.5万円/月、厚生年金の平均が14.8万円/月とのことです。あわせても、20.3万円/月となり、老後の平均世帯の支出の約26万円/月には約6万円足りません。

不足分はどうやって補う

毎月約6万円が足りません。65歳から90歳までの25年間の所要は1800万円となります。したがって、65歳の時点で約1800万円の貯金が必要になります。もう一つの方法は、65歳から70歳まで働き、年金の支給を繰り下げることです、5年間繰り下げると1.42倍になり、月20.3万円の年金は70歳まで繰り下げると月28.8万円となり、税金などは増えますが、老後の平均世帯支出の約26万円を超えますので、かなり暮らし向きは余裕ができると思います。

おわりに

一番気になる、国からもらう「公的年金」について見て来ました。基礎的な話と、不足分の補い方について解説しました。年金の繰り下げには65以降も働く必要がありますので、健康管理をしっかり行いましょう健康であれば、意欲も湧き充実した時間を過ごすことが出来ます。是非とも皆様が素晴らしい充実した老後をお過ごしになることを願っております。

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