はじめに

いつもライフデザインのブログをお読み頂きありがとうございます。多くの方は人は幸せな人生を過ごしたいと思っています。しかし、人生100年時代と言われる現在、長い人生を幸せな状態で過ごすのが難しくなっています。お金も老後には3,000万円必要と言われますが、準備できる人は僅かです。また、65歳の時に3,000万円あるから老後は安心で、幸せに暮らせる保証はあるのでしょうか。今、長い人生を充実した時間の中で過ごすには、①お金だけではなく、②健康や体力を維持すること、③スキル、資格を蓄積して仕事し続けること、そして④人生に希望を持ちつつ歩む意欲が必要だと思います。この4つが生活していくうえで必要な「ライフアセット」として、管理しつつコントロールすることが必要と考えます。今回はこの人生設計に必要な「ライフアセット」について詳しく解説します。

お金だけでは幸せになれない老後・・ライフアセットの管理とコントロールが必要

(1)会社定年後の時間が増大

現在の会社の定年は、一般的に60歳で、再雇用で65歳までというのが多いのではないでしょうか。定年が伸びる傾向にあり、将来は定年が65歳、70歳となると予想されます。もし、70歳くらいまで働けるようになると、仕事に遣り甲斐を持ち、支給繰下げによる年金額の増加や資産の目減りも防げるので、今よりは安定した充実した幸せな老後を過ごせると思います。

しかし、すぐにはその状況になるとは思われません。過渡期に定年を迎える人達はどうすればよいのでしょうか。この人たちは定年後の時間が20年以上もあり、その時間を豊かに暮らすにはどうしたらよいのでしょうか。

(2)定年後の時間の増加がもたらすのは「老後破綻」

今までは資産というと、普通はお金、不動産、株券、金融商品などをさしていました。しかし、健康寿命と平均寿命の差が男性8.84歳、女性は12.35歳と依然大きな隔たりがある現代社会で、お金などの資産を管理するだけで、幸せな人生を送ることが出来るでしょうか。

一般的に描かれている、現在の人生のモデルは、大学等を卒業し一旦就職すると、定年までは同じ会社などに在籍し、定年後は再雇用され65歳までお世話になり、その後は年金と今までの資産でその後の人生を過ごして行くというスタイルが定着していました。

しかし、このスタイルには決定的な問題点があります。それは、年間の収支バランスが常に赤字であることです。その赤字幅は現役時代に豊かな幸せな生活をしてきた人ほど赤字幅が大きいようです。これは、公的年金の支給額は、国民年金では約78万円、厚生年金では加入期間が70歳、月に100万円の給与でも月額給与が62万円相当の年金額になり、さらにボーナスも1回150万円に抑えられてしまいます。そのような理由で、現役時代に高給取りであっても、年金額は300万円程となり残念なほど少なくなってしまいます。

このため、65歳以降は貯蓄した資産を生活費に充てる生活が続きます。もし、思いのほか長生きをしてしまうと、資産が底をついてしまい生活に困るようになる訳です。いわゆる「長生きリスク」や「老後破綻」です。この長生きリスク」「老後破綻」を回避するには、今、叫ばれているのがお金の資産である。3,000万円必要だとか1億円だとか声高に言われています。しかし、個人によっては支出と収入のバランスにより大きく異なり、一概に、いくら必要かは言えませんし、何千万もの金額を準備できる人は多くはないでしょう。

(3)老後破綻を防ぐ一石二鳥の方法とは

一番大切なのは、定年後においては収入と支出のバランを保った生活を行うことだと思います。収入を維持するには働き続けることがとても必要です。金銭資産や不動産資産などにより運用収入を得ることは可能ですが、一般的ではないと思われるので、ここでは割愛します。

仕事を続けるためには健康や体力を維持することが必要ですし、遣り甲斐もできるので、まさに一石二鳥ではないでしょうか。

充実した幸せな時間を過ごすためには、お金だけではなく、健康や体力の維持がとても大切です健康でない不自由な中での生活は辛いものがあります。定年後の長い時間を自由気ままに過ごすことにより多くの場合「健康障害」「体力障害」が生じることが知られています。特に高齢社会で注目されているのがロコモ(ロコモティブシンドロームの略称で、和名では運動器症候群:日本整形外科学会)である。筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態で、進行すると日常生活に支障を及ぼし介護が必要になるリスクが高くなります。これを防止するのには、働き続けることが適していると思います。

(4)定年後も豊かに働き続けるには

定年後や老後はゆっくりしたいのではと想像しますが、平成29年版高齢社会白書(内閣府)では、「現在仕事をしている高齢者の約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答しています。「70歳くらいまで」、もしくは「それ以上」との回答と合計すれば、約8割が高齢期にも高い就業意欲を持っている様子がうかがえる」という結果が出ています。このように働く意欲のある人が多くの割合を占めていることがわかります。

高齢になってからの仕事は、スキルや資格がない場合は選べる仕事が限られ、付加価値の低く収入単価が低いものになりがちです。そこで、高齢になっても使えるスキルや資格を若いころから積み上げることが必要だと思われます。

会社で働く人も仕事に関連したスキルや自分で興味のある資格に挑戦してスキル等を磨き、会社人生が終わった後も、次なるステージを健康で充実した体力とややる気で、磨いてきたスキルや資格を活かした仕事を行うことが大切ではないでしょうか。そうすれば、資産の目減りを防ぎ遣り甲斐も同時に手に入れことが出来ると信じています。このように、会社人生の次の目標を目指して、健康と体力を充実させ、スキルを磨き、意欲を持って将来に備えることが、充実した幸せでお金に困らない人生を送る秘訣なのかもしれません。

まとめ

幸せな老後を過ごすために必要な「ライフアセット」①お金、②健康や体力の維持、③スキル、資格を蓄積、④人生に希望を持つ。についてお話してきました。この4つを管理しつつコントロールすることが必要なのです。皆様には是非ともこの4つの「ライフアセット」を管理して頂き、充実した人生を歩んで頂けるように望んでおります。

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