住宅ローン・・フラット35について
住宅ローン、特に代表的なフラット35の特徴について書いてみます。フラット35の入門編として読んでみて下さい。
住宅ローンの区分
住宅ローンには①民間住宅ローン②公的住宅ローン③その他(社内融資)があります。その融資と特徴については以下の通りです。
融資例 | 特 徴 | |
民間住宅ローン | ・全期間固定金利型 ・変動金利型 ・固定金利期間選択型 ・フラット35 |
・借入限度額が大 ・個人の信用力を重視 ・商品の種類が多い ・金融機関により適用金利に 差が生じる |
公的住宅ローン | ・財形住宅融資 ・自治体融資 | ・金利は有利 ・物件に対する条件が厳しい ・借入限度額に制限あり |
その他 | ・社内融資 | ・会社等により内容が異なる |
フラット35の特徴
①最長35年間の全期間固定金利
「フラット35」は最長35年の全期間固定金利です。融資の際に金利が決定します。現在、どのくらいの金利かというと・・フラット35(1.330~1.960%)、フラット20(1.260~1.890%):2019.1月現在です。
②最高8000万円が借入限度額
70歳未満の人で、完済時の年齢が80歳までです。また、収入に占めるすべての借り入れ返済額(車のローンも含む)の割合は年収400万円未満の人は30%以下、400万円以上の人は35%以上です。あと、夫婦の収入を合算してもOKです。
③財形住宅融資との併用可能
金利のお得な財形住宅融資との併用も可能なので、財形貯蓄(どんな財形でもOK)をしている人は利用を考えても良いかもしれません。ちなみに、財形住宅融資は財形貯蓄残高の10倍までしか借りられません。また、金利は5年毎の固定金利です。
④保証料・連帯保証人不要、繰り上げ返済手数料は無料
住宅ローンの借り入れの時の保証料や保証人は不要です。また、繰り上げ返済や返済方法の変更にも手数料は掛からない。さらに、繰り上げ返済は原則100万円単位だが、インターネットを使えば10万円でもOKなので、気軽に繰り上げ返済できちゃいます。
⑤質の良い住宅(省エネなど対応)は金利引き下げ措置あり・・フラット35S
省エネ性・耐震性など質の高い住宅を取得する場合は、金利を一定期間引き下げる制度があります。現在は引き下げ期間は当初5年(フラット35SのBプラン)、10年(フラット35SのAプラン)において、借入金利から0.25%下げる制度となっており、H31年3.31まで適用さるようです。
⑥子育て世帯が住宅取得する場合、地方公共団体と連携して補助金などの支援在り
「フラット35」子育て支援型は、子育て支援に積極的な市町村などでマイホームを取得する人に財政支援と共に「フラット35」の当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度で、子育て世代には是非とも注目したい制度です。例えば横須賀では、市の「子育てファミリー等応援住宅バンク」に掲載された物件を子育て世代の方が購入し居住した場合、物件購入費用やリフォーム・解体費用に対して、合計で最大50万円の助成をもらえ、さらに金利が0.25%安くなるわけです。該当のULRを下記に貼りましたので、一度見てみてください。https://www.flat35.com/loan/flat35kosodate/index.html
⑦金融機関により適用金利などが異なる
商品内容は各金融機関で同一であるけれども、適用金利や手数料は金融機関により異なるので、注意が必要です。金融機関によりかなり違うので、HPなどでしっかり調べることをお勧めします。どちらかというと、ネット銀行等の方が金利は安いですね。
⑧その他
・返済方法は、元利均等返済、元金均等返済の両方の方法が可能
・申込者の配偶者の両親や子どもが住むための住宅についても利用できる
・週末に利用するセカンドハウスにも利用できる
「フラット35」を使用する際に気を付けたいこと
・一部の金融金では、フラット35の融資が行われる日と物件の引き渡しが異なる場合は、その期間「つなぎ融資」が必要になるので注意が必要です。この際の「つなぎ融資」は抵当権が設定されずに融資されるため、金利や手数料が高めですので気を付けましょう。
・「フラット35S」には予算金額があり、その予算に達すると受付終了になります。終了になる場合は3週間前までにサイトで告知されますので、気を付けましょう。
「フラット35」は都市銀行やネット銀行を通じて借りることが出来ます。各銀行のサイトなのでご自分の条件に合う銀行を見つけて連絡しましょう。きっと、ピッタリのプランが見つかるはずです。